糖尿病と中性脂肪(トリグリセライド)の関係-2

糖尿病性血管障害ー2

●中性脂肪(トリグリセライド)とは、

人の生命活動の主要エネルギー源は、糖分と脂肪です。

糖分は、食べ物の中の炭水化物を消化して作られ、短時間でエネルギー源として消費されます。


しかし、その時点で必要のない糖分は、「中性脂肪(トリグリセライド)にかたちをかえて、体脂肪として貯蓄されます。

●糖尿病と中性脂肪(トリグリセライド)の関係

糖尿病で血糖値が高くなるのは、糖分の利用効果率が低下しているためですが、そのような状態では、余っている糖分から中性脂肪に変換される量が増え、中性脂肪値が高い「高中性脂肪血症」になりやすくなります。

実際、糖尿病の患者さんは高い頻度で高中性脂肪血症を併発しています。

●細小血管障害の危険因子としての高中性脂肪(トリグリセライド)血症

高中性脂肪血症は、「脂質異常症(高脂血症)」のタイプの一つです、脂質異常症は以前から主に動脈硬化の危険因子として位置付けられてきました。

ところが最近、糖尿病の患者さんに生じる高中性脂肪血症は、大血管障害だけでなく、細小血管障害の危険因子であることが分ってきました。


網膜症や腎症の進行が、中性脂肪値を下げる薬によって有意に抑制されることも、証明されています。

糖尿病の治療目的

糖尿病の治療目的


●高LDLコレステロール血症

LDLコレステロールとは「悪玉コレステロール」のことで、動脈硬化の強い危険因子です。
糖尿病と高LDLコレステロール血症は、同じような生活習慣が関係していることもあって、併発しやすい病気です。
とくに「高中性脂肪血症」があると、超悪玉のLDLコレステロールが増えたり、「善玉のHDLコレステロールが減って、動脈硬化がより進行しやすくなります。


■血管障害を防ぐことこそが糖尿病の治療目的

糖尿病という病気は、血糖値が高いことをもって診断される病気ですが、実は、単に「血糖値が高くなる病気」ではないことが、お分かりいただけるとおもいます。

糖尿病は、血管障害の非常に重大な危険因子です。
血管障害とは、老化現象そのものです。
血管障害を起こさない、たとえ起きてしまってもそれを悪化させないーーそれが糖尿病治療の目的です。


糖尿病の治療は「血糖値を下げる」ことだけを続けるのではありません。
血糖値を下げるのは、糖尿病の治療目的である「血管障害を防ぐ」ための1つの手段だということです。


そして血糖値を下げる以外にも、血管障害を防ぐ方法はいろいろあります。
先に挙げた、糖尿病に伴う高血圧や高中性脂肪などをきちんと治療していくことです。

This entry was posted in 糖尿病とは. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>